春姫 | 「ひっさぁーつ! ウェイトレスさっぽぉ~~っ!」 |
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早生 | 「うおわっ!」 |
やっぱり嫌な予感が当たった! | |
春姫 | 「そぉれ、それそれ~~!」 |
早生 | 「ちょ、おまっ!」 |
けど当たって欲しくなかった! | |
早生 | 「食器を投げつけるのもどうかと思うけどっ!! なんで回転するんだっ!?」 |
春姫 | 「だからっ、必殺技だって、ばっ!」 |
春姫 | 「トリプル、アクセルっ!!」 |
早生 | 「って、それはフィギュアスケートのジャンプだよっ!」 |
回転にジャンプまで加えて三連発。 | |
三枚の皿が宙を飛び、キッチンへの窓口に次々と積み重なる。 一枚目がピタリと止まり、二枚目三枚目がガチャンと収まる。 | |
早生 | 「やってることもおかしいけど、起きた結果もおかしいだろう? なんで割れないのか不思議だよ!」 |
春姫 | 「割れないように置いてるから?」 |
早生 | 「どう見ても素人技じゃないだろう?」 |
春姫 | 「いやいや素人だよ。だって成功率が――」 |
早生 | 「ふおっ!?」 |
さらに投げた一枚が軌道を逸れて俺の鼻先をかすめた。 | |
だが、その皿も別の山にうまく載ってことなきを得る。 | |
佐藤春姫って子はどうなってるんだ? |