由那 | 「ふふふっ、可愛いわねっ☆」 |
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夏姫 | 「うん、スタイルがいいから、とても似合ってる」 |
由那 | 「そう? ふふっ、ありがとう!!」 |
早生 | 「こ、これは……」 |
さっきとは打って変わって、上機嫌で戻って来た森久保。 | |
確かに、背も高くてスタイルがいい彼女に合わせたかのような、フィット感だ。 | |
由那 | 「ふふっ、初めて見たときから、すっごく可愛くて着心地とか 気になってたんだけど、凄くいい!!」 |
上機嫌な森久保は、くるっと一回転。 | |
早生 | 「!!」 |
一瞬だが、ちらっとなにかが見えたかもしれない。 | |
これがいわゆる、なんとかチラで、人生でも拝める回数が限られているという…… | |
由那 | 「ちょっと、さっきからなに黙りこんでんのよ?」 |
早生 | 「いや、別に」 |
由那 | 「気のせいかしら? なんか熱のこもった視線を感じるんだけど?」 |
早生 | 「そりゃ、目の前でくるくる回られたら、嫌でも目に入るだろうが」 |
由那 | 「うっ……」 |
早生 | 「それに、そんな制服姿ではしゃがれたら……」 |
由那 | 「はしゃいだら、なっ、なんなのよ……」 |
嫌でも見てしまうし、と言うか目が勝手に追ってしまうし、 目が離せなくなるし、しかし、そういう自分が…… その、つまり―― | |
早生 | 「……照れる」 |
由那 | 「はぁ?」 |