赤ちゃんと夏姫

裕貴くん	「ほぎゃあ！　ほぎゃあ！　ほぎゃあ！　ほぎゃあ！」
	唐突に泣き声をあげだした。
夏姫	「あ、あ、あ、あわ、あわ、あわ……」
裕貴くん	「ほぎゃっ！　ほぎゃっ！」
早生	「しっかり！　しっかり抱いて！　あとフラフラしないで！」
夏姫	「あ、や、あややややや……」
早生	「混乱しないで、とにかく止まって」
夏姫	「う、ううう……」
裕貴くん	「ほぎゃっ……」
早生	「佐藤さんまで泣きそうになってたら駄目」
早生	「とにかく笑って、ほら、にっこりにっこり～」
夏姫	「むむむ無理無理無理わわわわらうなんてむむむむ……」
	あれ？　佐藤さんってこんなに混乱するタイプだったのか？
夏姫	「ほほほほほうこうさんたたたたたす、たすけけけけ……」
早生	「大丈夫だから、俺もいるから」
夏姫	「ぷるぷるぷるぷるぷる……」
	首を振るのと一緒に口でも言ってる。
	佐藤さんには申し訳ないし、そんな状況じゃないんだけど、これはちょっと笑ってしまう。