踊子 | 「早生くんは猫、苦手だったっけ?」 |
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早生 | 「ううんっ、好きだよ。逃げられたら少しヘコムぐらいね」 |
踊子 | 「ここの猫たちは、比較的甘えん坊さんが多いから大丈夫だよ」 |
踊子 | 「いよいっしょっ、あはっ、重い重いっ。幸せ太りしてるなぁ」 |
踊子が抱え上げた猫が、可愛い鳴き声をあげる。 | |
踊子 | 「ふふっ、どうどう? 可愛いでしょ?」 |
早生 | 「うんっ、こいつ大人しいな……ごろごろごろ……」 |
猫の喉元をくすぐってやると、低音でゴロゴロと喉を鳴らしながら目を閉じて、 気持ちよさそうにする。 | |
踊子 | 「あははっ、気持ちよさそうだねぇ~」 |
ネコカフェ店員 | 「その子はお腹撫でられるのも好きですから、是非撫でてあげてくださいねー」 |
踊子 | 「いいこと聞いたね。撫でてあげてっ」 |
早生 | 「了解。よしよしよしぃーー」 |
俺は毛並みがいいお腹を思いっきり撫でてやる。 | |
踊子 | 「あははっ、されるがままだね。気持ちいいんだろうねぇ」 |
時折、尻尾をぴくっぴくっとさせながらも、大人しくしている猫。 | |
たまにか細い鳴き声をあげたり、ぺろぺろと自分の腕なんかを舐める愛くるしい姿に、 俺はやられてしまう。 | |
早生 | 「可愛すぎるな。家に連れて帰りたくなる」 |
踊子 | 「ふふふっ、そうだよねぇ、お家で飼いたくなるよねぇ~」 |