春姫 | 「ええ~っ。だって宝交さんも、私なんかどうとも思ってないでしょ?」 |
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春姫 | 「それなのに意識したりしないよ~」 |
早生 | 「……………………」 |
春姫 | 「なんで黙っちゃうのかな?」 |
早生 | 「俺が、本当になにも意識してないと、思うのか?」 |
春姫 | 「えっ、してるの? 意識?」 |
早生 | 「……………………」 |
春姫 | 「あっ、あー……そう、なんだ……意識してたんだ」 |
春姫 | 「ほ、ほら、宝交さんってイイ男じゃない?」 |
春姫 | 「由那さんとか、踊子さんとか、スタイルバッチリ! ……みたいな人が好みかと思って」 |
早生 | 「見た目の問題じゃないだろう」 |
春姫 | 「いや、正直なところ、私、自分の性格にそんな自信持ってないよ」 |
早生 | 「クセはあるけど、佐藤さんは魅力的だよ」 |
早生 | 「性格も見た目も……女の子として意識するくらいには」 |
春姫 | 「あ、ああー……あはは、そうなんだ。お世辞……で、言ってるようには、見えないね」 |
春姫 | 「とりあえず、ありがと……嬉しい、かな……」 |
春姫 | 「ははっ。な、なんて言ったらいいのかわかんないけどっ……」 |