早生 |
「春姫っ! いったい何を……」 |
春姫 |
「ふふっ、涼しい? ふーっ……ふーっ……」 |
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春姫が吹きかけてきた吐息で汗が乾き、確かに少しは涼しさを感じはする。 |
早生 |
「く、くすぐったいって、もういいから……」 |
春姫 |
「だめだめ、じっとしててよ、動いたらよけいに暑くなるからね」 |
春姫 |
「ふーっ、ふーっ」 |
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聞く気がないとばかりに、息を吹きかけてくる春姫。 |
春姫 |
「ほら、やっぱりまだ暑いんだ? もっと涼しくしてあげなきゃだね」 |
早生 |
「なんで楽しそうに言って……っ!?」 |
春姫 |
「ちゅ、ぴちゃ、れろ……んふふっ、しょっぱい」 |
早生 |
「って何をしてるんだ!?」 |
春姫 |
「ふふっ、汗を拭いてあげてるんだよ……ちゅぴ、れろ……」 |
早生 |
「それは“拭く”とは言わない。“舐める”って……うくっ」 |
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舐められては、息を吹きかけられ、胸元から首筋、頬、そして唇へと…… |
春姫 |
「ちゅ……ん……ふふっ、どうかな? 涼しくなった?」 |
早生 |
「……どうして、こんな……キスなんて……?」 |
春姫 |
「早生さんと同じ理由……早生さんに見られてるうちに、体が熱くなってきたんだよね……んっ」 |
春姫 |
「きっと、早生さんの興奮が感染っちゃったんだね」 |
早生 |
「俺は、仕事中に興奮してなんか――」 |
春姫 |
「う、そ。だってほら……ここ、すごく固い」 |